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FAXマガジン

 
第20号

装丁がもたらすイメージが売れ行きを変える!

「最近の若い人は敬語が使えない」などという批判は、いつの時代でもある話です。しかし、近年批判するはずの上司すら使いこなせていないなどという笑えない話もあります。

ただでさえ難しいこの敬語、3種類に分類されているというのがこれまでの常識でした。が、このほど美化語と丁重語が新たに加わり5種類になったとのこと。

正直、いまさら5種類に増えましたといわれましても…という感じです。

ところで「御御御付」という言葉があります。新しくできた美化語に分類されると思われるのですが、一体どのぐらいの方が読めるのでしょうか。

分類を増やす議論よりも、美しい日本語を使いこなせる人を増やすための議論の方が重要のような気がしますが…。

先日、小社から『できる人のストレス活用法』 (著者:今井功)という書籍が発売されました。ストレスなんて解消するものなのではないか、マネジメントすることなどできるのかと、疑問を抱かれる方も多いことでしょう。

ストレス要因によって身体に生じる生理的な変化のことをストレスといい、社会生活を営む限りは誰もが抱えているはずです。ストレスなしでは生きられないのです。

ですから、この超ストレス社会においてストレスを解消することなど不可能で、上手につきあっていくより他ないのです。逆に、うまく活用さえできれば仕事の能率も上がるというのがストレスマネジメントの考え方です。

ただ、高いストレスレベルを維持するのにも限度があります。それを超えてしまうと、急激にエネルギーが低下して、いわゆる燃え尽き症候群やうつ状態になるというのです。そうならないためにも、現代人にはストレスをマネジメントする能力が求められているのです。

このあらすじだけでしたら、多くの方は心理学の書籍だと感じられることでしょう。ご存知のとおり心理学的な専門書のマーケットは決して大きくはありません。さすがに最初からヒットすることが見込めない書籍を発刊しようという編集などいません。

そこで考えました。ストレスと仕事は切っても切り離せないのですから、仕事ができるようになるための書籍、つまりあえてビジネス書として扱うことにしました。

装丁のイラストは、まさにビジネスマンがストレスをものともせずにバリバリと仕事をしている雰囲気が出ています。まさに狙い通りです。おそらく書店さんもビジネス書の棚に置いてくださるものと思われます。

今なら小社サイトに新刊本として掲載されています。一度ご覧になってみてください。

正直いってどのような書籍であっても、売るために、こんな工夫が凝らされているのです。一方、外見と中身が違う、装丁にだまされたといわれることのないよう、配慮しなくてはならないのも事実です。

売らなくてはいけない、偽ってもいけないわけですから、装丁がもたらすイメージづくりは大変難しいわけです。

どのような本の装丁にも葛藤があるということ、また、編集がどんな工夫を凝らしているのかなどの想像をしながら本を眺めれば、それだけで楽しめるはずです。