出版文化社よりメッセージ
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地球の秘密 Secrets of The Earth

書籍の説明

子供たちに、地球環境の大切さを教えるのに最適の一冊です! 世界の環境に貢献した人に贈られる「国連グローバル500賞」受賞作品!

アースくん

世界11カ国に翻訳され、世界中に感動を与えた坪田愛華ちゃんの環境童話が永久保存版の立派な絵本になりました!

「私一人ぐらいという考えはやめようと思います。それを世界中の人がすれば、一発で地球はダメになると思います。みんなで協力しあって、美しい地球ができればいいです。」

坪田愛華さん(島根県簸川郡斐川町立西野小学校6年)は、環境問題について調べまとめるという国語の課題を、得意の漫画で表現しました。そして、1991 年12月25日、『地球の秘密』が誕生したのです。
しかし、この作品を生み出した数時間後、愛華さんは突然、脳内出血で倒れ、12月27日朝、12年という短い生涯を閉じました。

その後、遺作としてご両親がコピーをし、同級生や学校に配りました。この小さなきっかけから、わずか半年後、ニューヨーク国連本部で行われた「第1回国連子供環境絵画展」で、『地球の秘密』が英語版でパネル展示、同じ頃、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された「環境と開発に関する国連会議(地球サミット)」でも紹介されたのです。
そこで、世界の指導者や賢者がこの本の素晴らしさに驚嘆し、急速に日本でも広まりました。
1993年6月5日には、国連環境計画(UNEP)が世界で環境問題に著しい貢献をした人に贈る「国連グローバル500賞」を受賞、しかも、子供に与えられたのは世界初でした。

坪田愛華さん

この本は、英語、中国語、アラビア語のほか、フランス語、ハングル語、モンゴル語など世界11カ国語に翻訳され、世界合計60万部という環境の絵本としては空前の部数で、今でも世界各国に感動の輪を広げています。
大自然の中に循環している生命には、無駄なものは何もなく、みなが支えあっているという考えのもと、海の汚染、酸性雨、オゾン層の破壊等の仕組みをわかりやすく解説、そして、これから地球の未来を守るための人間の心のありようにまで、ストーリーは拡がっています。

今、世界の子供たちが『地球の秘密』を読むことによって、「人間の本当の幸せとは何だろう」ということを心の片隅で考えてほしい――これは、愛華さんのお母様の願いです。
『地球の秘密』は、地球を救い、地球の未来を問いかける――「地球を動かしている本」といえるでしょう。つまり、これは未来に対する聖書(バイブル)なのです。
最後に、愛華ちゃんの心からのメッセージをご紹介します。

「子供は親を鏡に育つよね。人間は、地球を鏡にして生きなくっちゃあ」

世界に拡がる『地球の秘密』

「地球の秘密」は、各層、各団体、学校など、「地球の秘密」に出会い、 感動された人々の温かい尽力によって、全国へ、世界へと広がり、今もいたるところで影響を与えています。以下は、「地球の秘密」に関する主な活動経緯です。

愛華ちゃんの「地球の秘密」の作品以外に新しく収録したもの

  • 愛華ちゃんのことば 
    環境を語った愛華ちゃんのことばを、愛華ちゃんが描いた絵と一緒に収録
  • 愛華ちゃんの12年 
    愛華ちゃんの写真とともにお母んが綴った、愛華ちゃん12年の年譜
  • 世界に拡がる『地球の秘密』 
    「地球の秘密」に関する活動経緯を記した年表
  • アース館の紹介 
    “坪田愛華さんメモリアルホール”のある斐川町環境学習センターの紹介
  • 環境のシンボル 「アースくん」とは?

『地球の秘密』がテレビで紹介されました。

第198回モンゴルから地球を変える

『地球の秘密』献本活動特設サイト

出版文化社『地球の秘密』献本活動特設サイトを作成しました。
こちらからご覧下さい。

活動記録

1991年 12月25日 「地球の秘密」誕生。
1992年 2月 故郷、島根県の小・中学校に配布される。
  4月 英語版5000部発行。
  6月 ニューヨーク国連本部での「第1回国連子供環境絵画展」でパネル展示。同時開催の「国連世界子供環境会議」に参加した各国子供たちに英語版を配布。
ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された「環境と開発に関する国連会議(地球サミット)」で、わが国地方自治体からの唯一の参加者として、島根県知事(澄田信義氏)が紹介し、各国参加者に英語版を配布。
「平成4年度環境白書」の表紙に採用される。
  7月 TOYP大賞(活発な活動により社会に大きな貢献をした若者に、将来性を顕彰し表彰する)特別賞を環境庁長官より受け取る。
  10月 アラビア語版、93年10月と合わせ1万5000部発行。
1993年 1月 中国語版、12月と合わせ1万5000部発行。
TBSラジオ「愛華の遺言」放送。
  3月 島根県出雲市で、「地球の秘密」をテキストにした、子供たちによる「地球の秘密」駅伝シンポジュウムの第1回が開催される。同シンポジュウムは、その後8月札幌市、10月大阪市、94年2月東京千代田区、9月山口県晃市、10月福島県会津若松市において開催。
  4月 民法の日。環境問題特別番組「地球大好き」で放送(日本TV)。
  5月 グローバル・ユース・フォーラム(国連世界青少年環境会議。アメリカ・コロラド州で開催)に島根県出雲市より日本代表(中学生)参加。愛華さんのメッセージ、世界へ発信。
人形劇「地球が泣いている」上演。母校西野小学校を皮切りに全国へ
  6月 日本政府の推薦により、子供では初めて、世界で環境問題に著しい貢献をした人に贈られる「国連グローバル500賞」を受賞。
北京人民大会堂で開催された「世界環境デー記念式典」には、両親が愛華さんの遺影を胸に出席し、国連環境計画のエリザベス・ダウズウエル事務局長より表彰を受ける。満場の拍手と絶え間ないカメラのフラッシュが愛華さんの偉業を賞賛し、その日一日中、中国のテレビニュースのトップを飾ることとなった。
愛華さんの生涯を描いた環境教育用アニメビデオ「愛華ちゃんの地球」完成。
  9月 ピースおおさか特別展にパネル展示。その後も各地で展開。
中文版(台湾)、5月と合わせ8000部発行。台湾のすべての小学校図書館へ贈る。
1994年 3月 島根県音楽祭にてミュージカル「あいと地球の競売人」を島根県出雲市で初演。
  5月 環境教育CD-ROM「地球の秘密」完成。
  6月 初の漫画版環境白書「マンガで見る環境白書」完成。
  7月 フランス語版5000部発行。
海外向け日本紹介番組に登場。
1994年 8月 島根県にて、国連地球環境子供サミット「かぎりなく青い地球を求めて」を「地球の秘密」の縁により開催。北東アジア地域を中心とした、世界各国自治体や国内各県の子供たちが島根県に集う。また、それに合わせ、ミュージカル「あいと地球と競売人」を上演。その後、県内で毎年上演、全国各地に広がり、上演される。
  11月 ハングル語版2500部発行。
1995年 1月 国連環境計画本部(ケニア・ナイロビ)に永久展示。
  6月 小椋桂作曲の影絵ミュージカル「地球の秘密」が劇団かしの樹により初演。全国講演開始。
劇団俳協によるミュージカル「地球の秘密・坪田愛華物語」初演。全国公演開始。
  10月 イギリス・イーストボーンで「国連こども環境会議」開催。
「地球の秘密」を配布。
アフリカ・ケニアの子供たちに英語版「地球の秘密」を贈る。
  11月 ジェームス三木脚本・演出の「希望のバトン」の舞台が地元、斐川町民の手によって開催される。
1996年 3月 「愛華、光の中へ」(坪田愛華・揚子著)出版。
文部省選定にて、「地球の秘密」環境教育用ビデオ完成。
1997年 12月 中学校用英語教科書「NEW HORIZON」に採用される。
地球温暖化防止京都会期間中に「世界こども環境サミット」が開催され、影響を与える。
2000年 4月 ベトナム語に翻訳され、ベトナムにて出版。
2003年 3月 愛華さんの遺志を継ぎ、環境省・地球調和型エコ・ハウス整備事業の一環で、斐川町に「環境学習センター」が開校。
その中に「坪田愛華メモリアルホール」を設置。その開校式典と「愛華モニュメント」の除幕式には「地球の秘密」が翻訳された国々の大臣、大使をはじめ、県知事、国会議員ら多数が参列され、感動のセレモニーとなった。
  10月 モンゴル語版(1万部)が、モンゴル国首都ウランバートル第一学校に贈呈される。これは、先の「愛華モニュメント」除幕式典に参列された、モンゴル国環境大臣の要請に応えて、両親の手により贈呈された。モンゴル国の熱烈な歓迎を受ける。
2004年 3月

愛華さんのメッセージを受け取ったモンゴルの子供たち

モンゴル語版1000部が、両親の手により、再びモンゴル国アルハンガイ県の子供たちに贈られる。その様子は、テレビ朝日番組「素敵な宇宙船地球号」シリーズ地球を守る人「愛する地球へ贈る本~ある少女が遺したメッセージ~」として放送され、大きな反響を得る。

(写真:愛華さんのメッセージを受け取ったモンゴルの子供たち)

目次

  1. 第1章 地球の歴史を探れ!!
  2. 第2章 自然界のバランスを知ろう!!
  3. 第3章 現在の地球を探れ!!
  4. 第4章 みんなで地球を守ろう!!
  5. 第5章 その後のおはなし
  6. 第6章 感想(この本を作って)

著者略歴

坪田愛華

1979年11月26日 島根県出雲市(旧平田市)に生まれる。小さいときから絵を描くことや本を読むことが好きで、知的好奇心の強い子供だった。
1991年、小学6年生の2学期に取り組んだ環境学習のまとめとして、2ヶ月がかりで「地球の秘密」を書き上げたが、その数時間後の12月26日未明、突然の小脳出血に倒れ、翌27日、12年の生涯を閉じた。