NEWS-e:2007年8月24日号
「暑い夏」
エアコン無し、自転車通勤の生活を続ける丑丸です。さすがに今年の夏は堪えました。ですが、おかげでメタボからプチメタボぐらいにはなりました。
エアコン無し、自転車通勤の生活を続ける丑丸です。さすがに今年の夏は堪えました。ですが、おかげでメタボからプチメタボぐらいにはなりました。
暑い夏といえば甲子園。今年も最後に劇的なクライマックスが待っていました。
それは、敗色濃厚の試合展開で、起死回生の逆転満塁ホームランを放ったからでしょうか? 決勝戦での逆転満塁ホームランが甲子園の長い歴史の中で初めてだったからでしょうか?予想に反して佐賀北が勝利したからでしょうか?
確かにドラマチックな展開がなければ感動はしないのでしょうが、やはり負けたら終わりの甲子園で、若い子たちが起こした奇跡だということが、感動した大きな要因なのではないでしょうか。
話は違いますが、時同じくして全く別の場所で子供たちが大きな感動を巻き起こしました。弊社から発行されている環境絵本『地球の秘密』を題材にして作られたミュージカル『あいと地球と競売人』が、8月21、22日青山劇場で上演されたのです。
暗黒の妖怪の首領が汚れつつある地球をさらに汚し、汚染されたものを好む暗黒世界に、汚れきった地球を競売で高く売りさばこうとします。加えて子供たちは、汚れつつある地球を見限り宇宙へと逃れようとします。ただ一人地球の大切さを説く主人公の愛華ちゃんは、絵本にメッセージを託そうとします。
しかし、汚染を止めようとする愛華ちゃんには、暗黒の魔の手が忍び寄ります。
そしてちょうど絵本を書き終えたとき、愛華ちゃんは天国に召されていくのですが、そのことを知った子供たちは心を入れ替えて地球を救うのです――。
そんな単純なストーリーに、大の大人が雁首そろえてみな涙しているのです。
このミュージカルでは、暗黒の妖怪=大人社会として表現されています。
温暖化が叫ばれている時代の、こんな暑い夏だからこそ、「地球の未来を踏みにじらないで!」という子供たちの切実な願いが、我々大人たちにびんびんと伝わってくる作品でした。
『地球の秘密』を描き残して亡くなった、本当の愛華ちゃんのメッセージのように、「私一人ぐらい」という考え方は止めて、我々大人こそが、便利さを犠牲にしても、地球のために何か行動を起こさなくてはいけない時期にさしかかっているのかもしれません。
ということで私はまだしばらくエアコン無し、自転車通勤の生活を続けなくてはならなそうです。