FAXマガジン
ひとひねりすればメルマガやニュースレターも本になる!
「金で買えないものはない」と世間を騒がせたホリエモンは、暖房もない拘置所でいま地獄を味わっているのだろうか? まさにバベルの塔である天上の六本木ヒルズから転落したようだ。
ホリエモンの本を一番最初に仕掛けた編集者に、会ったことがある。彼は、ライブドアがまだ上場する前から、彼とつきあっていて本を出す機会を狙っていた。上場するのがわかっていたので、3年間待ったらしい。仕込んだネタを一番おいしく出せるタイミングを計るしたたかさがいい。きっと彼は、ホリエモンの獄中記を狙っていることだろう。
メルマガやブログが、本になって売れているケースを、最近よく目にします。今はブログが時流ですが、これも出版社が狙うのはランキング上位のもの。もしくはタレントや著名人のブログ。メルマガは、ひとところ購読者の多さが出版への近道でした。
さて、今回の話は定期刊行物も本にできます、というお話です。
京都にある経営コンサルタント会社で、(株)新経営サービスの専務取締役の田須美弘さんは、2ヶ月に一回の割合でお得意さまへ経営者向けのエッセイを出されていました。このエッセイは、経営講話で50話ほどたまっており、これを本に出来ないかというお問い合せでした。お付き合いのある出版社にも声をかけられていたようですが、二の足を踏まれていたようです。メルマガやブログでもそうですが、定期的に出される発行物は、その時々のニュースを盛り込んだり、題材の例にしている場合が多いですね。時系列にはなっていますが、これはもう一度テーマ毎に編集し直す必要があります。この時は、経営講話だけでは、書店で売る商業出版では弱いと感じました。
そこで、田須美さんに、この経営講話を作られるときのネタ本を付け加えられたらいかがでしょうと提案いたしました。経営講話だけでなくビジネスや生き方にも役立つ本を50冊あげていただきました。1頁1冊で、本の内容とお薦め文、主な目次、著者プロフィール等を入れたスタイルにしました。出版社、著者に掲載許可をもらうのは、当社の方でしました。講話の内容を、5つに分類し、その分類テーマにあうようネタ本も振り分けました。徐々に、本としての価値がアップしてきましたが、あともう一ひねり必要です。そこで、また田須美さんに頼んで、「経営講話の作り方と話し方」という1章を作っていただきました。これで出来上がったのが、『経営スピーチ力が高まる本―ネタ満載の経営講話23話とネタ本50冊つき』 。
お陰様で、パブリシティも上手くいき、フジサンケイビジネスアイや日刊工業、実業界など10紙近くに紹介されました。