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島津いろは歌カルタ大会開催!
「全国的に極端な低温。東・西日本では1946年以降の最低記録を更新」
先日気象庁から発表された昨年12月の天候です。強い寒気が日本上空に流れ込み、冬型の気圧配置の日が多く、月平均気温の平年偏差は東日本で2.7℃、西日本で2.8℃のマイナスとなり、低温記録を更新したそうです。もちろん日本海側では多くの地域で降雪記録を更新し、たくさんの被害がもたらされています。あまりの雪の多さに閉鎖するスキー場もあるほどだそうです。
そんな寒さに、この正月休みは屋外へ出ることなく終えた方も多かったのではないでしょうか。今回はそんな冬にぴったりのカルタの話題です。
12月に弊社から、いろはカルタが出版されました。「出版社がカルタを?」と思われるでしょうが、これを箱に入れて書籍コードをつければ、ちゃんと全国書店に流通します。12月は稼ぎ時ですから、完成はかなりドタバタでした。
シリーズ3弾目の企画で、テーマは島津いろは歌。約450年前の戦国時代に、島津家・中興の祖と言われる島津忠良が、戦を通じて学んだ人生とリーダーとしての心構えを、いろは47首に託したものです。薩摩では藩主・島津家だけでなく、西郷、大久保の時代も、小学校で九九のように暗記させられた歌で、京セラの稲盛さんも「この歌に流れている精神は、私が父母から子供のころに教わったものだ」と、認めておられます。維新以後、東京で活躍した薩摩っぽ政治家と経済人の精神的支柱になったのは間違いありませんし、それが近代日本の礎の一つになったのも確かでしょう。
鹿児島・島津本家の全面的な協力を得まして、5年前に単行本を、3年前に日めくりを、そして3部作の完成として、このたびカルタを出版しました。特に日めくりは発売以来、増刷をかさね、今でも売れ続けている静かなロングセラーです。
今回の出版を記念して、12月に東京で島津公保さんの記者会見を開き、有楽町駅前の鹿児島遊楽館では、1月10日までカルタの原画展を開いております。
島津興業の島津公保社長は、「荒廃している世の中だからこそ、この歌に込められている精神に、大人も子供も触れていただきたい」と島津いろは歌の継承と広報に熱心に取り組んでおられます。
島津興業ではカルタの完成を契機にして、元の本家所在地の仙巌園(鹿児島市内の一等地)で1月22日に地元の小学生を招待して、カルタ大会を開催することとなりました。それを聞きつけた地元メディアが、どうやら大挙して取材にくるようです。弊社からは、「出版文化社賞」を設定して、日めくりとカルタを10名の小学生に贈呈します。 島津家では、このイベントを毎年1回の記念行事にして、イベントの知名度と共に、いろは歌そのものをPRしていく計画です。
薩摩精神の継承と広報をめざす島津興業と、出版事業として取り組んだ出版文化社の共同事業が、いま大きな波紋を起こそうとしております。