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もう試されました? オンライン出版
はじめまして、出版企画の廣野と申します。
入社してまだ半年にも満たない新人ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
みなさんは、月に何冊ぐらい本を読まれるでしょうか。5冊、10冊、なかには30冊という方もおられるでしょう。私も仕事がら、なるべく本は読むようにしていますが、なかなか時間をとって読むのが難しいのが現実です。
いつでも、どこでも、すぐに買って本を読める──。
そんな手軽さが受けて、近年、PCや携帯電話などの端末で本を読む、いわるオンライン出版市場が、にわかに活況を呈しています。
オンライン出版サイトから本のデータをダウンロードし、端末を操作して、ページをめくる感覚で読むことができます。
オンライン出版の、昨年の市場規模は40〜50億円といわれており、2000年の5〜10億円と比べると大きく拡大しています。
その要因としては、次の2点が考えられています。
(1)PCインターネットにおけるブロードバンド常時接続の普及
(2)携帯電話によるインターネットの普及
なかでも、携帯電話によるインターネットは、コンテンツ販売の市場が急成長。PCによるインターネットを上回る勢いで拡大しており、その市場規模は2,603億円とも言われています。
オンライン出版の発行点数に目を向けると、2004年の時点で、全体で約11万7000点を刊行。最大手のオンライン出版サイト「電子書店パピレス」が約4万4500点で全体の約38%を占め、「楽天ダウンロード」が2万点で17%と続いています。
このうち、新刊の刊行は1サイトあたり60〜600点。1サイトあたりのダウンロード数は1万5000〜12万件となっています。
各サイトで扱われているジャンルは様々で、最近のベストセラーでは、樋口裕一『頭がいい人、悪い人の話し方』、芥川賞を受賞した、綿屋りさ『蹴りたい背中』などがあります。
ただ、オンライン出版の現在の主力コンテンツはマンガのようですが……。
オンライン出版の市場は、今後も伸びていくと考えられますが、さらなる発展のためには、どのようなコンテンツが向いているのかを見極め、市場を開拓していく必要があります。弊社でも、この点について話し合いが続いているところです。
みなさんも一度、オンライン出版を試してみてはいかがでしょうか。