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2005年7月12日号

売れる本の条件とは?

書店売りの書籍を担当している出版企画部門で販売を担当している大越です。

今回は販売の立場から見た「売れる本とは?」をテーマに一席・・・。

 売れる本の条件とは何でしょうか?

(1)企画力のある本・・・でも、企画力って何だ?

企画力――基本的には全く新しい企画物は存在しないので、今までの模倣から入るのが普通。そこで見方を変えてみるとか、細かい所に入ってすきまを狙うとか、購買層を拡大させるなどが一般的だと思います。

(2)販売部隊が営業力で売上を増やしている本・・・でも、営業力って何だ?

営業力――出版業界の場合は返品があるので、他の業界の営業マンとは必ずしも 同じ条件ではありませんが、やはり、1)誠実であること 2)数字に強いこと 3)商品知識があることなどは大切です。でも、一番大切なのは書店の方とのコミュニケーシ ョン能力だと確信しています。

(3)マスコミで大きく取り上げられた本・・・これはたしかに影響大

なにもタレント本に限ったことではありません。「14歳からの哲学」など入門書的な人文書にも十分あてはまります。

(4)今まで出版されたことがない分野の本

新しい技術とか、学問分野の本とかですね。ただし、出なかったのは採算に合わないからという理由も考えられるので、要注意。

そのほかにも、いろいろな“売れる条件”があると思いますが、私が「これは間違いなく売れる」と確信できる条件はただひとつ。

何だと思いますか? 実は、自分でお金を出して買いたいと思う商品は必ず売れるということなんです。

簡単すぎますか? でも、忘れないでください、私は本の営業マンなんです。

だから、私が書店の店頭で手に取っていいと思える本は、ほぼ間違いなく売れます。

逆にいえば、他社の営業担当や編集担当に買わせることができたら、ベストセラー入り間違いなしです。

でもこれがまた難しい。なぜなら、百戦錬磨のプロが唸る企画なんて、そうザラにないんですね。というわけで、ベストセラー談義は最初の企画力に戻ってしまうんです。だれか他の出版社の人間を唸らせる、間違い無しの方法がありましたら、私だけにそっと教えてください。お願いします。