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NEWS-e:2007年10月5日号

 
2007年11月2日号

忙しい時だからこそ学ぶ『中国古典』

東京・出版企画部の小川正人です。

早いもので、もう11月ですね。あと2ヶ月で、2007年も終わりです。
出版社も年末進行という、繰上げスケジュールになって、12月に向けてバタバタする日々が続きます。
しかし、仕事がバタバタしてしまうと、忙しさのあまり、我を忘れ、知らず知らずに仕事仲間やお客様に対して、普段と違う接し方をしてしまうことがあるのではないでしょうか。

私は、そんなとき『中国古典』を読むようにしています。中国古典とひと言でいっても『老子』『荘子』『孫子』……と、いろいろありますが、忙しい時にオススメなのは『論語』です。なぜなら『論語』は、読めば必ず「なるほど」とうなずけることが多いし、それだけ人間に対する理解が深まって、人生に対する視野を広げることができるからです。

そのなかで、ひとつ紹介すると「子の曰く、其れ恕(じょ)か。己の欲せざる所は人に施すなかれ」という言葉があります。訳すと、「強いていえば、『恕』だろうか。

自分がして欲しくないことは、人にも行なわないことだ」。他人の心をもって、自分の心とすることと言い替えてもよいのではないでしょうか。

最低限、この『恕』を守るだけでも、ずいぶんと人間関係を良くすることができると思います。またこれは、部下を使うリーダーの心構えとしても大事な条件で、相手の立場や相手の気持ちになれる人間だけが、部下の心服を勝ち取ることができる。この言葉をさらりと口にできたところに、苦労人の苦労人であった孔子の人間性が出ていると思います。

さて、その『論語』を原典とする儒教の教えをビジネスと結びつけたのが「渋沢栄一」。「事業を行なうのは世のためひとのため」であり、「利益の追求は正しい道によって行なわなければならない」ということを唱え、実行し、自身はそれを「論語と算盤」と表現しています。

弊社では、『会社の品格は渋沢栄一から学んだ――関誠三郎の生き方』(早川和宏著)という新刊を発売しました。主人公である関誠三郎氏は、祖母が渋沢家の女中頭で、家族のような深い付き合いがあり、関氏が27歳になるまで孫のように可愛がられ、経営を学んだ人物です。

本書は、その渋沢栄一の考えを96歳になる今日まで、純粋に70年間もの長きにわたって会社経営で実践してきた関氏と渋沢栄一との関係を綴るとともに、関氏が渋沢栄一から何を学んだのか、如何にして70年もの間会社経営を行ってきたのかが語られています。

忙しい時期だからこそ、先人の知恵から学ばない手はないと思います。

好評発売中!「会社の品格は渋沢栄一から学んだ―関誠三郎の生き方」

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