出版文化社よりメッセージ
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鎮魂3・11 平成三陸大津波(I 被災からの軌跡/Ⅱ そして、地域は)

書籍の説明

忘れてはいけない震災の記録がここに!!

2011年3月11日に起きた東日本大震災の真実と被災地の姿を後世に伝えるとともに、全国各地の防災・減災の参考になればとの願いが込められた一冊。

Ⅰ巻「被災からの軌跡」には震度6弱の揺れが襲った直後から大津波襲来、苦悩を抱えながらも復興へと歩む市民の姿など、壊滅的な被害を受けた岩手県大船渡市と陸前高田市、後方支援に当たった住田町の状況と動きが時系列でまとめられている。九死に一生を得た市民の証言も収録されている。
Ⅱ巻「そして、地域は」では町別に被災の爪痕などを追った。震災を通じて浮かび上がった防災面での課題や、再び悲劇を繰り返さないための提言も掲載している。 大船渡湾に襲来した大津波を高台から撮影し、編集したDVDには、漁船が沖合に避難する様子や大船渡湾の湾口防波堤が倒壊する瞬間も収められている。

目次

  1. Ⅰ巻 被災からの軌跡
  2. 巻頭写真/発刊のことば/目次/未曾有の激震/大津波襲来/3・11その時(1)/壊滅の朝/3・11その時(2)/乗り越えて/3・11その時(3)/寒さの中で/3・11その時(4)/春とともに/再起の夏/結ばれる絆
  3. Ⅱ巻 そして、地域は
  4. 巻頭写真/目次/陸前高田市<気仙町・矢作町・竹駒町・高田町・その時、陸前高田市役所では・失われた高田松原・米崎町・小友町・広田町・横田町>/支援の感謝いつまでも/大船渡市<末崎町・大船渡町・復活なるか大船渡港・その時、川原地域では・盛町・その時、アマタケでは・赤崎町・その時、太平洋セメントでは・三陸町綾里・三陸越喜来・三陸町吉浜>/あれは“前震”だったのか!?/大船渡市<猪川町・立根町・日頃市町>/住田町/その時、海から離れた地では/震災の「語り部」として<そして、浮かび上がった課題は・被災地からの提言>/震災犠牲者名簿/あとがき/気仙地域の津波浸水図

著者プロフィール

東海新報社(とうかいしんぽうしゃ)

東海新報社(代表取締役 鈴木英彦、社員38人)は1958年に創業、岩手県大船渡市・陸前高田市・住田町を対象に地域紙『東海新報』を発行している。社屋のある大船渡市が岩手県沿岸部のほぼ最東端に位置していることから、社名と題号に「東海」の二字を冠した。海岸近くにあった社屋が1960年のチリ地震津波で被災し、新聞を1週間発行できなかった。その苦い経験を踏まえ、1988年に高台へ移転。2009年には多額の借入を行って自家発電機を備えた。2011年3月11日の東日本大震災では大船渡、陸前高田両市が壊滅的な被害に遭った。同社では自家発電装置を稼働させ、停電で止まった制作ラインの一部を復旧して号外を制作。翌日の12日からは通常通りに輪転機を回して新聞を発行し、3月中は無料で避難所などに配った。震災で社員1人を失い、家族を亡くした社員たちもいる。その中で人々の心に希望の明かりを灯し、1日も早い復興を願い、社員一丸となって地域に情報を提供し続けている。

Webサイト
http://www.tohkaishimpo.com/