フィリピンの投資・M&A・会社法・会計税務・労務
- 久野康成公認会計士事務所
株式会社東京コンサルティングファーム
KS International 共著 - 監修:久野康成
- 発行:TCG出版
- 体裁:A5判、並製本、392ページ
- 定価:3,740円(本体 3,400円+税 10%)
- ISBN 9784883384617
- 発売日:2012年12月3日
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書籍の説明
フィリピン進出に必須な情報を収録!
フィリピンの経済成長は、2011 年には欧州債務危機の影響などで減速しましたが、2012 年は4.2%の経済成長が見込まれており、成長著しい新興国の一つとして注目を集めています。2045 年ごろには生産年齢人口の総人口に占める割合がピークを迎えると予想されており、フィリピン経済を長期的に牽引していくものと考えられています。
日本は3年連続でフィリピンへの最大の投資国となり、新たな進出先として見直されつつあります。その背景となったのは、2008 年12 月に発効された日比経済連携協定(JPEPA)と改正日比租税条約です。2009 年1月1日以降に課される源泉地国課税の限度税率は大幅に軽減され、貿易の拡大や投資活動の活発化を促しました。東アジアの中心に位置しているという地域メリットがあり、多くの海外企業がフィリピン国内につくられた200 以上の経済特区に拠点を構えています。東南アジア唯一の英語圏であるため、現地労働者と直接英語で会話ができるという魅力もあります。
その一方で、インフラの整備の遅れや不安定な治安・社会情勢、労働組合が関係した労働問題などに悩まされることも多くあります。また、熟練労働者の海外流出の増加は人材確保を難しくさせ、進出日系企業にとって悩みの種となっています。このように、フィリピンはマーケットとして非常に魅力のある国である反面、多くの課題が残されています。
本書では、フィリピンの基本的な投資環境などの情報から、会社法務、税務、会計、労務、M&Aに至るまでフィリピンでのビジネス展開に必須な情報を収録しています。
目次
- 序章
- Ⅰ基礎知識
- Ⅱ経済環境
- Ⅲ投資環境
- Ⅳ会社設立
- ⅤM&A
- Ⅵ会社法
- Ⅶ税務
- Ⅷ労務
- さくいん
著者プロフィール
監修者 : 久野康成(くの やすなり)
久野康成公認会計士事務所 所長
株式会社東京コンサルティングファーム 代表取締役会長
東京税理士法人 統括代表社員
公認会計士・税理士・社団法人日本証券アナリスト協会検定会員
1965年生まれ。愛知県出身。1989年滋賀大学経済学部卒業。1990年青山監査法人(プライス ウオーターハウス)入所。監査部門、中堅企業経営支援部門にて、主に株式公開コンサルティング業務に係わる。
クライアントの真のニーズは、「成長をサポートすること」であるという思いから監査法人での業務の限界を感じ、1998年久野康成公認会計士事務所を設立。営業コンサルティング、IPOコンサルティングを主に行う。
現在、東京、横浜、名古屋、大阪、インド、中国、香港、モンゴル、タイ、インドネシア、ベトナム、シンガポール、フィリピン、カンボジア、ラオス、スリランカ、パキスタン、バングラデシュ等、世界20カ国にて、「第2の会計事務所」として経営コンサルティング、海外子会社支援、内部監査支援、連結決算早期化支援、M&Aコンサルティング、研修コンサルティング、経理スタッフ派遣・紹介等幅広い業務を展開。グループ総社員数約300名。
著書に『できる若者は3年で辞める! 伸びる会社はできる人よりネクストリーダーを育てる』(出版文化社)、『あなたの会社を永続させる方法 成長戦略~事業承継のすべて』(あさ出版)、『2008年版図解インドの投資・会計・税務の基本』(出版文化社)、『母性の経営』(出版文化社)、『インドの投資・会社法・会計税務・労務(2010)』(TCG出版)、『もし、かけだしカウンセラーが経営コンサルタントになったら』(出版文化社)、『タイの投資・会社法・会計税務・労務』(TCG出版)、『ベトナムの投資・会社法・会計税務・労務』(TCG出版)、『インドネシアの投資・会社法・会計税務・労務』(TCG出版)、『バングラデシュ・パキスタン・スリランカの投資・会社法・会計税務・労務』、『インドの投資・M&A・会社法・会計税務・労務』がある。
東京コンサルティンググループ http://www.kuno-cpa.co.jp/