もし、かけだしカウンセラーが経営コンサルタントになったら
- 久野康成・井上ゆかり 共著
- 体裁: 四六判 並製 282ページ
- 定価:1,572円(本体 1,429円+税 10%)
- ISBN 9784883384433
- 発売日:2010年10月16日
- 立ち読み
- パブリシティ
- 新聞広告
書籍の説明
個人と企業を調和させることを目的とした
全く新しいマネジメントシステムを提案するビジネス小説
100年に一度の経済危機に直面し、どの会社も業績の悪化に必死に抵抗しようとしています。社員は、数字をあげるために、経営者に父親のように厳しく指導され、ストレスをためこみ、職場はギスギスし、うつ病に陥っている人も増えています。
一方、子育てには父親と母親の2つの役割が存在しています。父親がキツイことばで叱りながら、母親が優しい言葉で諭すように説得する。そうすることで子供は納得するようになります。逆に母親の優しさばかりでは、子供も全く言う事を聞かなくなってしまいます。つまり父親役と母親役がバランスよく指導することが、子育ての秘訣といえるのです。
職場も子育てと一緒です。人を育てようと厳しく指導するだけでは、職場にはストレスが充満することになり、離職率があがります。もちろん優しいだけのリーダーでは、会社自体が機能しなくなります。
本書は強力なリーダーシップで牽引する父性型リーダーと、社員の精神面をカウンセリングする母性型リーダーの2トップ体制とすることによる、個人と企業を調和させることを目的とした、全く新しいマネジメントシステムを提案するビジネス小説です。
書籍の特長
本書は主人公「亜衣」が、上司「田宮」のアドバイスを受けながら、カウンセラーとして、クライアント企業の悩める社員をカウンセリングしていくという小説仕立てのストーリーです。自らの不甲斐なさに葛藤しながらも成長し、徐々に一人前となっていく姿が描かれています。
さらにストーリー中、主人公が行ったクライアントに対するカウンセリング内容は、そのまま読者が自己診断できるよう工夫してあり、単なる小説ではなく、実用的な側面を備えた新しい形のビジネス小説です。
本文は2色刷りで、ポップなイラストも多数掲載されるなど、読みやすさに配慮されています。
なお、カバーと本文の萌え系イラストは人気ブロガーの音々葉さんが描いています。
目次
- プロローグ
- 第1章 経営問題の解決には、「母性」が必要!?……マネジメントセラピー
- 第2章 仕事が上手くいかないのは、コミュニケーションのせい?……価値観の変容
- 第3章 会社選びと男選び!?……時間の制限
- 第4章 仕事・家庭・自分 何が一番大事?……器の広がり
- 第5章 母性の経営 マネジメントセラピー……企業における2つのリーダーシップ
- 第6章 顧客と社員を満足させる 感動経営……ブランディングの仕組みづくり
- 第7章 告白
- エピローグ
著者プロフィール
久野康成(くの やすなり)
株式会社東京コンサルティングファーム 代表取締役会長
Tokyo Consulting Firm Private Limited (India) Managing Director
株式会社人財開発 代表取締役会長兼CEO
久野康成公認会計士事務所 所長
東京税理士法人 統括代表社員
公認会計士・税理士・日本メンタルヘルス協会認定基礎心理カウンセラー
1965年生まれ。愛知県出身。1989年滋賀大学経済学部卒業。1990年青山監査法人(プライス ウオーターハウス)入所。
クライアントの真のニーズは、「成長をサポートすること」であるという思いから監査法人での業務の限界を感じ、1998年久野康成公認会計士事務所を設立。営業コンサルティング、IPOコンサルティングを主に行う。
日本メンタルヘルス協会の衛藤信之氏に師事し心理学を学び、個人と組織の融和を図る「マネジメントセラピー」®を展開中。
現在、東京、横浜、名古屋、大阪、インドにて、「第2の会計事務所」として会社設立、会計監査、税務、M&A、IPOコンサルティング、連結決算早期化支援、経理スタッフ派遣・紹介等幅広い業務を展開。グループ社員総数370名。
井上ゆかり(いのうえ ゆかり)
株式会社人財開発
組織心理コンサルタント
マネジメントセラピスト
山梨県出身。茨城大学教育学部人間環境教育心理課程にて心理学の基礎を学ぶ。大学院生が県立高校に在駐するプログラム、キャンパスエイドにてカウンセリングに係わるが、親友の自殺を契機に心理学が最も必要とされるのは、研究などに重きをおいた学問の場である大学ではなく「日常生活の営みの中である」と確信。大学院への進学ではなく、大学卒業後、株式会社人財開発へ入社し、社員のカウンセリング実施、及び心理学の理論を基にした教育コンサルティングに従事する。
父性で引き上げる従来型の経営手法を、伝え方を変えて社員に意識を共有させる「母性の経営」(マネジメントセラピー®)として展開する。マネジメントの立場に立ったカウンセラー、マネジメントセラピストとして一般企業向けに、社員フォローや育成のコンサルティングを展開。経営者と社員をつなぎ、創造的チームをつくる役割を担う。「企業の母親役としてのカウンセラー」をより多く輩出するべく、企業理念に基づいたカウンセラーの育成やマネジメントセラピストとして活躍中。
読者からのコメント
グラフや表も付いていて素人の私でも理解できすごく良かったです。
兵庫県 32歳・男性(2010年11月9日)
自分の就職のためになりました
佐賀県 17歳・男性(2010年11月18日)
物語形式でとても読みやすかったです。
自分のこととも照らし合わせて考えやすかったので、読ませていただきよかったです。
栃木県 23歳・女性(2010年12月12日)
多くの部分で興味深い点があった。特に「父性リーダーだけしかがいないと、重石をつけたまま引き上げられているだけで、苦しくなってしまう」、という記述が一番、「なるほど」と、腑に落ちる部分だった。
勉強になり、これからの仕事にも活かせると思った。
東京都 34歳・女性(2011年1月3日)
派遣会社の営業をしています。
派遣社員の労務面談に大いに役立つと共に、 自身も今後マネジメントをする上で参考になりました。
愛知県 35歳・男性(2011年1月25日)