Luri & Kulara ルリとクララ
- 葉山祥鼎(はやましょうてい) 著
葉山賢英(はやまけんえい) イラスト
浅田厚志(あさだあつし) 翻訳 - 体裁:A5判 上製本 48ページ
- 定価:1,572円(本体 1,429円+税 10%) 発売日:2008年11月25日
- ISBN 978-4-88338-403-7
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- パブリシティ
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ニュース
ルリとクララ 原画展
「南阿蘇に生息する絶滅寸前の蝶、オオルリシジミの物語」開催(※当イベントは終了いたしました)
【キャッチ】 「南阿蘇に生息する絶滅寸前の蝶、オオルリシジミの物語」
【展示期間】 2009年5月11日(月)~17日(日)(期間中無休)
【特記事項】 アイリッシュハープの演奏、絵本の読み聞かせを予定
【場所】 阿蘇白水郷美術館
熊本県阿蘇郡白水村一関1247
【電話】 0967-52-8200
【FAX】 0967-62-8211
【開館時間】 10:00~17:00(入館は16:30まで)
【一般入場料】 500円
【後援】 南阿蘇村
【協賛】 南阿蘇鉄道株式会社
財団法人阿蘇グリーンストック
葉祥明阿蘇高原絵本美術館
書籍の説明
草原に生きる蝶々の男の子「ルリ」と、草原に生きる植物「クララ」はお互いを必要としています。離れ離れでは生きていくことができません。
ある日成長した「ルリ」はちょっとばかり冒険したくなり、いつもより高いところを飛んでしまいます。すると突風にあおられ、見たこともない世界に迷い込んでしまいます。
「クララ」から離れては生きていけない「ルリ」が、いかにして「クララ」の元に戻るのか。彼等を引き離した風は、本当はなんだったのか。
子供から大人までが楽しめる、ハートウォームでファンタジックな絵本です。
本書の特徴
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「ルリ」と「クララ」は実在しています。「ルリ」はオオルリシジミという蝶々です。かつては日本各地で観察されていました。しかし、大規模開発や農薬散布などにより、オオルリシジミの食餌植物にあたる「クララ」の繁殖地域が激減したため、彼等も生息できなくなり絶滅危惧種に指定されるにまで至ったのです。もちろん「クララ」も「ルリ」がいることで繁殖ができるため、相互に依存する関係にあるといえます。
水色に輝くオオルリシジミの姿は、現在では長野県の一部と、熊本県の阿蘇山麓でしか目にすることができなくなりました。彼らの生息地を奪っているのは間違いなく我々人間です。自分たちの行いを思い返すきっかけとなることを願って、この絵本は描かれました。
ただ、本文は決して説教くさくなく、冒険ものの絵本として純粋に楽しめる内容となっています。
絵は、新進気鋭のイラストレーター葉山賢英氏の作品で、海外の絵本を思わせる都会的な雰囲気が印象的です。
本文には英語の対訳がつき、大人の女性にも喜んでもらえる作品です。
プロフィール
葉山祥鼎 Shotei Hayama
1948年熊本生まれ。
北鎌倉葉祥明美術館理事長。葉祥明阿蘇高原絵本美術館館長。実兄である葉祥明のアート・プロデューサーとして活躍する一方、阿蘇の環境保全に取り組み、「ビレッジ・トラスト運動」を推奨している。また、講演や「NHKラジオ深夜便」など、テレビ・ラジオへの出演。『ブルー・ビーとオールド・ツリー』『こころのワンダーランド』など著書多数。
ホームページ:http://www.yohshomei.com/
葉祥明阿蘇高原絵本美術館:http://www.asomuseum.com/
葉山賢英 Kenei Hayama
1976年熊本生まれ。
1995年ヨーズギャラリーで初個展。渡英し、ロンドンでファインアート、グラフィックデザインを学ぶ。2000年に詩画集フェイト・メディテーション2000を出版。CDのカバージャケット、絵本のイラストなど様々な分野でマルチな才能を発揮。2007年全国観光協会のポスターデザインで銀賞受賞。絵本『天空遊馬』を出版。
ホームページ:http://www.keneihayama.com/
浅田厚志 Atsushi Asada
1957年大阪生まれ。
1980年翻訳士試験合格、登録。
1984年出版文化社創業。
以後多くの翻訳出版物のプロデュースを手がける。