書籍の説明
本書概要
「社会保険の未加入、残業代の未払い、セクハラ、過労死、」雇用にはこのようなリスクが常に伴うことを意識していなければなりません。さらに「労働保険、年金、健康保険」など、経営者としては従業員のために知っておかなければならない制度が山ほどあります。ところが企業が中小零細になればなるほど、そのリスクに対して無防備で、知っておきたい情報を認識しないまま経営を続けているのです。
その理由の1つとして、労務・人事関係の書籍はどれも大企業のために書かれ、中小零細企業には縁遠い、労働関連法や制度を長々と解説しているものがほとんどです。
本書籍は、従業員50人以下の経営者に向けて書かれています。実際にあった雇用にまつわるトラブル事例を集めた作品です。机上の空論ではなく、より実践的な、中小経営者にとって欠くことのできない、最低限知っておきたい雇用の常識と非常識が綴られています。
しかも、優秀人材を如何に獲得し、如何に育てるかといった、労務とは切っても切り離せない、人事に関する話題にも触れています。この「雇用の掟」とはつまり、会社を興した時点から始まる、中小企業経営者のための最低限知っておきたい人事、雇用、労務の常識、非常識のことです。
本書の特徴
ほぼ全ての項で雇用に関するトラブル事例が取りあげられています。これらは、人事、労務の現場に長年携わり、その全てを知り尽くした社会保険労務士である著者が、クライアントからの相談事例を積み重ねたものです。いずれも中小企業経営者にとっては読んだその瞬間から参考になる、これだけ知っておきさえすれば、トラブルを回避できる雇用の掟です。
なお、本書の巻末には資料編として、労務関係に必要不可欠な書類のサンプルと共に、経営者と労働者双方にとっての駆け込み寺ともいえる、労働関係の各種公共施設の連絡先一覧が掲載されています。
労務でお悩みの経営者必見!ここまで簡単に読めて役立つ書籍は他にありません!
目次
- 第一章 軽視できないサービス残業
- 第二章 トラブルを防ぐにはトラブル人を雇わない
- 第三章 一人でも雇えば労働保険
- 第四章 雇用保険は強制加入
- 第五章 社会保険は強制加入
- 第六章 給付&助成金
- 第七章 年金
- 第八章 解雇・退職・雇い止め
- 第九章 よい従業員に残ってもらうために
- 資料編
著者略歴
小林一博(こばやし かずひろ)
1950年生まれ。日本大学法学部経営法学科卒業。小泉グループ・広報宣伝担当係長、モスバーガー広報室長、船井総研グループ取締役を経て、 1995年年1月、中堅・中小企業の専門コンサルティング会社として、(有)小林企業成長研究所を設立、代表取締役に就任。400社以上のコンサルティング活動を手がけ、中堅・中小企業経営者に圧倒的な人気を有する。
主な著書に、「株式公開の段取りと手続き一切」(日本実業出版社)、「社長の経営・後継者の経営」(星雲社)、「株式公開がわかる本」(柴田書店)、「これで東証上場審査がわかる」(出版文化社)、「中小企業のための即時売上げ向上法」(幹書房)。
曽我 浩(そが ひろし)
1946年10月30日生まれ。1969年千葉大学園芸学部園芸環境工学研究室卒業。1982年社会保険労務士登録 1985年4月行政書士登録2007年4月特定社会保険労務士 労働保険事務組合理事長も兼ね500社以上の労働保険・社会保険の手続きと多くの中小企業の就業規則作成を手がける。現在スタッフ15名を抱えるまでに至る。(社)千葉県警備業協会監事、ちばコープ顧問、千葉県保険医協会顧問
著書に「あきらめてはいけない 知らないと損する年金のもらい方」(出版文化社)がある。「団地新聞 ザ・ファミリー」に年金問題、「医療団体の機関紙『月刊保団連』に労務問題」を連載中。