書籍の説明
脳内出血から生還した著者が贈るユーモアと人の温かさに溢れた珠玉の短歌集!何気ない日常を切り取り、ありのままの気持ちを綴った 無骨で、飾り気のない短歌が、人のこころを打つ!
前書きに代えて
私の宝物
私は四十五才の時、脳内出血で
左半身が不自由になりました
今、五十五才です
杖をついて五十メートル百メートルを
歩いています
妻や子や多くの人に支えられています
ハイキングと自転車
宝物を二つ失くしました
でも、ゼロではありません
短歌という新しい宝物を持っています
弱視でラジオが頼りです
今度は失くさないようにしたいです
目次
- 入院して
- 京都へ通学して
- アルバイトそして見習いで
- 先に勤めた会社で
- 再就職してから
- 配送センター勤務の頃
- 三田工場へ
- 旅日記
- 復帰してからⅠ
- ある年末年始そして子に語る歌
- 復帰してからⅡ
- 帽子と自転車
- ラジオとタクシー
- 私立メモリー動物園
- 旅そして古里
- おっちゃん少年短歌とともに
著者紹介
多田ケンジ(憲二)
1952年大阪生まれ。電気機器メーカー勤務。45歳の時、突如、脳内出血に襲われた。その後、左半身不随となったが、過酷なリハビリを乗り越え、見事に職場復帰を果たす。家族、友人、職場など、周りの人達に支えられ、現在では杖をついて歩くまでになった。短歌は唯一の宝物。