出版文化社よりメッセージ
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団塊世代が活きる 経営コンサルタント

書籍の説明

「まだまだ働ける、働きたい!」という団塊世代の第2の人生の選択肢として、経営コンサルタントがあります。

団塊の世代が、定年退職を迎える「2007年問題」がもうすぐそこにやってきています。

60歳定年といえば、平均寿命を考えると隠居するには早すぎる。年金をもらえる65歳までは、まだまだ働ける世代、いや働きたいと思っている人たちがたくさんいるはずです。これまではとは全く違った選択肢もありますが、新しいことを初めても若い人に勝てるはずがない。それなら、今まで培ってきた専門知識や技能、人脈を活かしたいと思うのではないでしょうか。

そこには中高年層の経営コンサルタント志向が浮かび上がってきます。何もプロのコンサルタントを目指すのではなく、ボランティア活動の一環として、世のため、人のために週3~4日程度の時間を使い、結果として月額10~20万円程度の収入になれば充分だという人もたくさんいます。

そこで、本書は、第1部では団塊の世代の方々に、経営コンサルタントを正しく理解して頂き、第2の人生の選択肢としてお考え頂くために、実務的な開業ノウハウを提示しています。

その上で、第2部では、経営コンサルタントにとって必要な技量とそれを活かすために実践的なテクニックに解説を付け加えています。

自分の価値を活かしたい団塊世代の仲間たちに、エールを送る一冊です!

目次

  1. 第1部 経営コンサルタント開業ノウハウ 入門編 経営コンサルタントって何するの?
  2. 第一章 あなたも経営コンサルタントになれる
    1. ■複雑怪奇な職業、経営コンサルタント
    2. ■誰でも経営コンサルタントになれる
    3. ■あまりにも広いコンサルティング・ジャンル
    4. ■経営コンサルタントとはなにものか
    5. ■ピンキリの能力レベル
    6. ■あなたも経営コンサルタントになれるかも
  3. 第二章 団塊の世代へ贈る 経営コンサルタントも夢ではない
    1. ■人生の棚卸で自分を見つめる
    2. ■人脈というかけがえのない資産
    3. ■素直に人生を振り返るために
    4. ■どの事業分野で食っていくのか
    5. ■「教育」こそがもっとも実務的なコンサルティング・スタイル
    6. ■差別化ポイントの明確化
    7. ■コンサルティングスタンスを決める
    8. ■受注活動に必要なアピール・ツール
    9. ■行動力が全て
    10. ■地方公共団体もお客様
    11. ■エンジェルにならないか
  4. 第三章 どんな経営コンサルタントがいるのか ちょっぴりアカデミックなアプローチ
    1. ■専門コンサルタントと総合コンサルタント
    2. ■総合コンサルタントは特殊な世界
    3. ■経営コンサルタントの分け方は経営戦略の一手法
    4. ■もうひとつ重要なのがコンサルティング・スタイル
    5. ■いろいろなコンサルティング・スタイルを駆使するのが実践コンサルティング
  5. 第四章 経営コンサルタントって何をするの?
    1. ■事業計画書の作成における経営コンサルタントの役割
    2. ■営業指導では何をしているのか
    3. ■会議指導の実態に迫る
    4. ■教育研修は知識教育と演習教育に分かれる
    5. ■提案企画書の作成でコンサルタントの力量を判定できる
  6. 第五章 さあ!チャレンジしよう 開業までの行動計画の立て方
    1. ■腹を決めるために人生の棚卸を行う
    2. ■人脈リストと職務経歴書を作成する
    3. ■3次元マトリックスでコンサルティング分野を決める
    4. ■コンサルティング・スタンスを定める
    5. ■アピールツールを作成する
    6. ■拠点へのアプローチ
    7. ■無償のコンサルティングで受注を獲得する
    8. ■ある会社の試み
  7. 第2部 経営コンサルティング技量を高める実践編 受注力強化と単価アップのための実践テクニック
  8. 第一章 経営コンサルタントには何が必要なのか
    1. ■経営コンサルタントに必要な5つの技術
    2. ■圧倒的な基礎知識をもつ
    3. ■一流セールスマンの条件
    4. ■とにかく中小企業診断士の勉強をしよう
    5. ■インターネットの脅威
    6. ■論理的思考力こそが問題解決型コンサルティングの源泉である
    7. ■論理的思考力を高める近道は文章力を磨くこと
    8. ■数値になりにくいものをデータにとって考える習慣を身につける
    9. ■行動のステップを明確にする
    10. ■日常生活上のちょっとした工夫
    11. ■対人感受性が対応力の幅を広げる
    12. ■対人感受性を磨く
    13. ■心理学に学ぶ
    14. ■コミュニケーションが相互信頼を生み出す
    15. ■講演がコミュニケーション力を強化する
    16. ■コンセプチュアル・スキルを磨く
    17. ■経営者と語り合うためのコンセプチュアル・スキル
    18. ■雑学が見識を生む
    19. ■情報に敏感になる
    20. ■物事の本質を見極める努力を習慣化する
  9. 第二章 技術を活かすためのコンサルティング・テクニック
    1. ■見込み客発掘のもっとも有力な手段
    2. ■会議指導の場面でコンサルタントは判定される
    3. ■講演こそが受注の決め手
    4. ■心理学に学ぶ会議指導テクニック
    5. ■本人に気づかせるチェアマン・テクニック
    6. ■コンサルタントとチェアマンの違い
  10. 第三章 クライアンツからみた経営コンサルタント
    1. ■誰を選ぶかではなく、何をしたいのかを明らかにする
    2. ■コンサルタントの力量を見極める5つのポイント
    3. ■契約段階のポイントは費用対効果とスピードである
    4. ■コンサルティング・フィーの支払い形態がある
    5. ■成果物の判定が難しい経営コンサルティング
    6. ■経営コンサルティングにおける成功と失敗
    7. ■こんな経営コンサルタントはいらない

著者略歴

坂本 充(さかもとみつる)

元(株)日本エル・シー・エー常務取締役。
現(株)マネジメントエフ 代表取締役。
日本ベンチャー学会会員、関西ベンチャー学会会員、(財)ひょうご産業活性化センター派遣専門家、大阪府中小企業支援センター・アドバイザー主な著書に『わたしはベンチャー企業サポーター――人とお金が集まる事業計画書の作り方』(碧天舎)、『ベンチャー・ハンドブック』(共著、関西ベンチャー学会編、ミネルヴァ書房)等