書籍の説明
●こんな現場で赤ちゃん人形が活躍しています。 今、心をいやす赤ちゃん人形が、介護の現場や学校で活躍しています。介護では、痴呆になられた高齢者が、赤ちゃん人形を抱くことで、自分の赤ちゃんを育てたときの感情と感触を思い出し、痴呆の症状がやわらぐという効果が報告されています。
また、最近では、文部科学省が「ふりかえり学習」を進めています。これは、子どもたち自身が赤ちゃんだった頃の重さ・大きさを体験することにより、親の愛情を感じてもらおうというもの。他にも小学校の保健室で、赤ちゃん人形を抱くことにより、慈しむ心や命の大切さを学んだり、介護福祉の専門学校で実習用に使われたりしています。
●本書の特徴
本書は、このヒーリングベビーが活躍する数多くの現場を紹介し、オーストラリアのダイバージョナルセラピー(気晴らし療法)から生まれたドールセラピー(赤ちゃん人形療法)の導入の仕方も指南。
また、専門家からみたドールセラピーの現況もレポートしています。巻末資料には、ヒーリングベービーのメーカー紹介やドールセラピーのアセスメントシートも付けています。
目次
- 寄稿文 森 南海子氏
- はじめに イチかバチかの“赤ちゃん”が効いた!
- 第1部 赤ちゃん人形を訪ねて
- 第2部 ひとり一人のグッドフィーリングをさがす
- 第3部 ダイバージョナルセラピー的アプローチによる
- 第4部 再び「赤ちゃん人形」を訪ねて
- 第5部 【インタビュー】専門家に期待されるドールセラピー
- あとがき 壁をたたく人と琴を弾く人
- 資料1 赤ちゃん人形の紹介
- 資料2 ドールセラピー・アセスメントシート
- 資料3 憲章 ナーシングホームの入居者の権利と義務
- 資料4 たあたんの着せ替え型紙
著者略歴
芹澤隆子(せりざわ・たかこ)
有限会社ウェル・プラネット
日本ダイバージョナルセラピー協会 専務理事
オーストラリア・クイーンズランド州ダイバージョナルセラピー協会準会員
有限会社ウエル・プラネット 代表取締役