NEWS-e:2008年3月7日号
雑誌の魅力
ビジネス誌『月刊リリーブRelieve』編集担当の関です。
主婦向けに長い歴史を誇る老舗雑誌の休刊が決まるなど、とどまることを知らない雑誌不況。でも、そんななかでも地道に着実に部数を伸ばしている雑誌があると、出版業界紙・新文化が伝えるのが『風の旅人』です。同誌はユーラシア旅行社という畑違いの旅行会社が、旅行商品以外で顧客とより深くつながりたいと創刊したそうです。
隔月刊で発行2万5000部とまずまずの部数。毎号、養老孟司氏や茂木健一郎氏など著名な書き手による記事のほか、何よりも他では見ることができない印象的な世界の風景や人々を写した心に響く写真が大きな魅力で読者に受け入れられているそうです。
インターネットなどメディアの変革が雑誌不況の元凶といわれますが、同誌の佐伯編集長はネットで置き換えられる情報ではなく、雑誌ならではの『空気』を伝え、 それぞれのコンテンツが雑誌のなかでお互いに影響し合うことで『場の力』が生まれると語っています。また「100人のうち99人に無視されても、たった一人この雑誌を心から好きになってくれる人と深い信頼関係を結び、ファンになってもらえばいい」 とも。
同編集長のような媚びずにこだわりを持った姿勢が、同誌にしかない世界を創り出しているのでしょう。ネットの読者レビューでは「心が洗われる」「自宅で世界を旅し、日常を忘れる」「豊かに生きる時間を与えてくれる」との感想が。
さて、月刊リリーブ誌では創刊3年目を迎え、26号(5月発売・6月号)から、より読者の役に立つコンテンツを提供し、経営者や幹部、また社員の方々の共感を得るために特集記事のリニューアルを予定しています。これに合わせ、紙面デザインも一新いたします。
毎号お読みいただくことで本当の意味での知識が蓄積され、かつ日々の現実と戦うビジネスマンの方々と想いを共有できる雑誌としてステップアップいたします。『月刊リリーブRelieve』ならでは……といわれるように。乞うご期待。